山村の冬は寒い。古い農家に二人で住む母(虹野加奈)と耳の不自由な娘川嶋あみ(雪平あい)もすっかり冬の準備にかかっている。冬支度で道を歩いているあみが休んでいる男の前で立ち止まる。目と目が合えばそれはセックスの合図。バス停の影に行くと言葉を交わすこともなくすぐに性器をまさぐり逢う。男とすませた家にかえると、母が冬支度の大根を干している。しばらくすると、別の男がやってきてあみは外に出されて、囲炉裏端で着物を脱いで全裸でセックスする母と男。群がる男をすべて虜にする好きもの母娘。見ているだけで心が温かくなる冬の女体。昭和の冬の山村で繰り広げられるぬくもりを求めあう男女の関係を描いたヘンリー塚本のエロスの世界です。
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